足立区綾瀬 起立性調節障害
2019-03-28
起立性調節障害は子供に起こる自律神経失調症状?
人間の血圧・脈拍・胃腸の動きなどに関しては、自律神経により無意識で自動的に制御されています。
しかし、この自律神経の調節力が弱いために発症する自律神経失調症という疾患があって、そのひとつとして起立性調節障害(Orthostatic Dysregulation,OD)というのがあるのです。
この起立性調節障害は、小学校高学年以降の思春期の子供に起こる自律神経失調症状と言えます。
自律神経には主に活動時に働く交感神経系と、休憩時に働く副交感神経系があって、運動をすると交感神経が働いて自動的に心拍が速くなり、休憩すると副交感神経が働き始めて心拍は落ち着いてくるのです。
また血圧や胃腸の動きなどについてもこれらの自律神経によって、環境に合わせて自動的に調節されています。
例えば、立ち続けることで頭の血液が下がり脳は貧血状態になってしまうので、下半身の血管を収縮させて血液が下半身に集中しないように自律神経が調節するのです。
しかし自律神経の調節力が弱いとこの調整が正常に機能しないで、血液が下半身に集中して脳貧血状態になって、酷い時には倒れてしまいます。
このように代表的な症状としては、立ちくらみ・立っていると気持ち悪くなる・酷くなるとと倒れる・朝起きが悪いなどで、朝起きが悪くて体調不良になるために不登校を合併することもしばしばあるのです。
発症する主な原因は自律神経の調節力が弱いことですが、遺伝性もあるため両親のいずれかに同じような症状がみられるケースも多いと言われています。
客観的検査としては、10分間臥位で寝かした後に起立させて、その時の血圧回復時間・心拍数と血圧の変化を測定する新起立試験が実施されるのです。
ただ検査中に起立後ふらついて倒れることもあるので注意が必要になりますが、試験結果により病型を4つに分類します。
病型としては、血圧の回復に25秒以上要する起立直後性低血圧、血圧は正常だが脈拍が起立時に35以上増える体位性頻脈症候群、意識消失などの発作がおきる神経調節性失神があります。
それから、起立後3分~10分程度して血圧が寝ている時の15%以上低下する遷延性起立性低血圧を含めて4タイプに分類されているのです。
また、鉄欠乏性貧血や甲状腺機能亢進症などその他の病気がないかも診断します。
起立性調節障害の治療としては、普段から軽目の運動を心がけて、夜ふかしをしない規則正しい生活を心がけるようにします。
また循環血液量を増やすために、水分や塩分を多めに摂取することも重要になりますし、立ちくらみが強い時には急に立ち上がらないように気をつけて、気分が悪くなる時は早めにしゃがむようにします。
それから起立時に倒れるケースや朝起きが悪くて日常生活に支障が強い場合は、血管を収縮させ血圧低下を防ぐ薬を併用することもあるのです。
不登校が合併したり心理社会的ストレスで症状が悪化したりする場合は、カウンセリングが必要になることもあります。
成人になるにつれ症状が軽くなることが多いのですが、そのまま症状を持ち越す場合もあるので経過観察も大切です。
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※あくまで健康情報であり、内容について保証するものではありません。