足立区綾瀬 足底筋膜炎
2018-12-16
大人の踵の痛みは足底筋膜炎か?
踵骨と呼ばれている踵の骨から、足裏の前方まで繋がっている5つの足の底部についた厚みがある強い繊維組織帯のことを足底筋膜と言います。
この足底筋膜は足のアーチを維持して衝撃を吸収する、バランスを支えるなど、歩行時の足の力学に重要な役割を果たしているのです。
ただ継続的に足底筋膜に強い圧力と過度な刺激を与えたり、繰り返し微細損傷を受けたりすると、筋膜を構成するコラーゲンが変性や硬くなり炎症を起こして痛みが生じます。
これが足底筋膜炎と呼ばれるもので、主に足裏の踵部位と土踏まずの間部分に発症して、大人の踵の痛みの代表的な原因疾患として知られているのです。
発症することで起こる典型的な症状としては、安定状態からの動作時や朝起きて最初に足を床に踏み込む時などに、踵や土踏まず部分に刺すような激しい痛みがあります。
また、痛みが酷い場合には足を地面につけることもできないほど痛い場合がありますし、つま先の足の甲側を曲げた時に激しい痛みが現れる場合や踵を指で押すと痛みが生じることもあるのです。
主に踵の内側に痛みが発生して、主にじっとしている時は痛みがないが動き始めると痛みが発生して、一定時間動くと痛みが減少するといった特徴があります。
また踵や土踏まず部分に長い時間立ったり歩いたりする時にも継続的な鈍いうずく痛みが生じたり、立っている時は硬い感じがして仕事が終わる時間が近づくと痛みの程度が酷くなったりする場合もあるのです。
それから足底筋膜炎の症状が長引くと踵の骨の変形と言われる踵骨棘にも繋がります。
足底筋膜炎が発症するのは、足の裏・土踏まずにあるアーチに負荷がかかって、アーチが下がることにより足底筋膜が引っ張られ炎症が生じるのが基本的な原因です。
また足の裏のアーチが低い扁平足と呼ばれるローアーチや、アーチが高いハイアーチのように、構造的に変形がある場合は発生の可能性を高くします。
それから両足の長さが違うことや下腿部の筋肉の構築・弱体化などが発症する原因になることもありますし、足底筋膜の踵の骨付きの部位に骨の破片が飛び出して発生することもあるのです。
ただ、このような解剖学的異常よりも、足の無理な使用が原因で発生する頻度がはるかに高いと言われています。
つまり、普段運動をしていない人が急に激しい運動をしたり、長距離のマラソンやジョギングをしたりする場合、床が硬い場所で足裏に衝撃を与える運動をすることが原因になるのです。
また、肥満の方や長時間の立ち仕事、硬すぎたりクッション性がなかったりする靴の使用、ハイヒールの着用など異常負荷が足底筋膜に加わる環境で起こす場合もあります。
痛みの改善には、何と言っても硬くなった足底筋膜の柔軟性を回復させることで、足底板やインソールを用いた足のアーチを支える治療が基本です。
また痛みが強い場合には、消炎鎮痛剤の内服・外用の使用やステロイド注射などの治療も検討されますが、治療効果は個人差があるので根気よい治療で痛みの軽減する必要があります。
ただ痛みで日常生活が送れない状況が続くと手術が選択されるのです。
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