足立区綾瀬 突発性難聴
2019-03-03
突発性難聴には鑑別が重要な疾患がいくつかある
全く突然に何の誘因もなく高度の感音性難聴・耳鳴をきたして、場合によっては激しいめまいを伴う疾患を突発性難聴と医学的には定義されています。
その為、外傷や細菌感染など他の発症要因が明確になっている場合には該当しないのです。
発症してから約2~3ヶ月程度で症状が固定してしまうので、できる限り早期に治療を開始することが最も大切になります。
難聴の主症状や発症の機転で比較的診断は容易ですが、鑑別が重要な疾患がいくつかあるので注意が必要です。
発症する原因としては、血管障害説やウイルス感染説など様々考えられているのですが、残念ながら現段階では明確な主因は分っていません。
このように原因が不明なために治療法が統一されていないという面もありますが、内耳にある血管条という組織が障害されているようだということがわかってきているのです。
先に触れた鑑別が重要な疾患としては、メニエール病・外リンパ瘻・聴神経腫瘍・ムンプス聾などがあります。
メニエール病とは、激しい回転性めまいとそれに伴う一側性の難聴と耳鳴を引き起こす疾患で、めまいを訴える患者の多くがメニエール病と診断される傾向にありますが、実際には1~2割程度と言われているのです。
外リンパ瘻とは、力み・鼻かみ・くしゃみ・潜水などで、圧力が急激に変化することで発症する疾患で、めまいや難聴が生じて手術治療を要します。
聴神経腫瘍とは、内耳と中枢神経系を結ぶ第8脳神経に生じる良性腫瘍で、その腫瘍の圧迫によって難聴を引き起こしてしまうのです。
通常は徐々に進行しますし一時的に良くなることもあるため、突然難聴が発症することは比較的少ない疾患と言えますが、精密検査を行って腫瘍の有無を確認する必要があります。
ムンプス聾とは、俗に言われる「おたふくかぜ」に伴って難聴が発症するもので、ウイルスが内耳を障害して高熱のあとに一側性の難聴が生じるのです。
ただし、発熱や耳下腺の腫脹が軽度の場合には、ムンプスの感染を自覚していないこともあるので注意が必要になります。
鑑別により突発性難聴と診断されて時の治療としては、ステロイド漸減療法・PGE1療法が行われるのです。
ステロイド漸減療法は、副腎皮質ホルモンの一つであるステロイドを、注射か内服により患者に投与するもので、治療効果は自然治癒例と差がないですが最も普及している治療法と言えます。
ただし投与量に注意が必要ですし、糖尿病のある方には特に注意が必要です。
PGE1療法は、原因が血管障害であるという考えから、血管の透過性亢進や末梢循環改善作用のあるPGE1を使用する治療法で、点滴により患者に投与します。
心臓や血管系に持病のある方には用いることができませんし、他の薬との併用にはいくつか注意があるのです。
いずれにしても突発性難聴の治療で最も重要なことは、早期受診と早期治療の開始になるので、突然一側の耳の聞こえが悪くなったらすぐに病院を受診しましょう。
そして、診断されたらできる限り安静を保って、医師の指示にしたがって治療を受けることです。
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