足立区綾瀬 肩関節周囲炎の治療方針
2017-09-30
肩関節周囲炎は積極的に治療に取り組む姿勢が重要
肩関節は上腕骨・肩甲骨・鎖骨で支えられていますが、骨だけでは構造的に不安定なので関節包や発達した腱板で強度を高めています。
その為、肩を酷使することで炎症や損傷が起こりやすく、痛みや可動域の制限を引き起こしてしまうと考えられています。
また、こうした肩関節の炎症は肩峰下の滑液包や関節周囲の筋肉に広がることもあるのです。
このように肩関節周囲組織を酷使することや退行性変化で発症して、肩関節の痛みと運動障害を引き起こす疾患が肩関節周囲炎です。
あまり聞き慣れない病名ですが、中年以降に多くみられる肩の痛みの代表的な五十肩をイメージすると理解しやすいです。
ちなみに、動かしても動かさなくても痛い、肩が上がらないなどと言った症状に悩まされている中高年の方は少なくないです。
肩関節周囲炎のように肩に痛みをもたらす疾患として、腱板断裂・石灰性腱炎・変形性肩関節症・絞扼性神経障害・頸椎疾患・神経原性筋萎縮症・腫瘍性疾患・内臓からの関連痛などがあります。
その為、強い肩の痛みを繰り返して訴える時には、他の疾患との鑑別が必要です。
問診・診察・理学所見をはじめ、レントゲン・MRI・超音波検査・関節造影など画像診断で鑑別して、疾患に適した治療を受けることが大事です。
いずれにしても日常生活機能を冒しかねないので、早期発見・早期治療が重要です。
発症による痛みと可動域制限の経過は、症状の推移から3期に分けられて、通常は発症から約2週間の急性期、その後約6ヵ月間の慢性期を経て回復期に至ります。
急性期には、運動制限を引き起こす運動時痛と共に、安静時痛や夜間痛が起こって、徐々に関節拘縮が現れ肩の可動域が制限されます。
慢性期には、痛みが徐々に軽減して日常生活でも患部をかばう必要がなくなりますが、可動域制限はまだ残ってしまいます。
回復期には、可動域制限が多少残りますが、痛みがほとんどなくなるために大きな機能障害の自覚はなくなります。
回復経過に1年前後を要すると言われていますが、その一方で数年後も何らかの痛みや可動域制限が存在しているケースも少なくないのです。
その為、安静と自然治癒力に任せるだけではなくて、積極的に痛みと可動域制限を改善する治療を実施していく必要であるのです。
肩関節周囲炎の治療方針は、肩関節の痛みを和らげて可動域を改善することで、その為に薬物療法・運動療法・理学療法など保存的治療が行われます。
ほとんどの症例で手術の必要はないのですが、稀に関節鏡視下授動術などの手術を検討することもあります。
いずれにしても治療は数ヶ月以上にわたりますし、自発的な運動療法の継続が必要になるので、何といっても患者自身の積極的に治療に取り組む姿勢が重要です。
痛みと関節可動域の制限から日常生活に大きな支障が起こるので、そうした辛い症状を改善する治療は、中高年以降のQOLを高めるために必要不可欠なことです。
そのこともしっかりと理解しておくことが大切です。
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