足立区綾瀬 肩鎖関節脱臼の治療
2017-09-01
痛みと一緒に外見の異変が見られる肩鎖関節脱臼
皆さんもご存知のように人間の体には無数の関節があって、その一つ一つの関節がしなやかに伸びたり曲がったりすることによって、自由自在に体を動かすことが可能になります。
その中でも特に肩の関節は、ラジオ体操で両肩をグルグルと大きく回転させる運動ができるように、自由度が高い動きをする関節です。
しかし、その反面で重圧を支える力が乏しく不安定な性質を持っていて、脱臼を起こしやすい部位のひとつでもあります。
そして、その肩に見られる脱臼の中に「肩鎖関節脱臼」と呼ばれているものがあって、強い力が肩に加わることによって起こってしまうのです。
鎖骨と肩甲骨が接する関節が肩鎖関節で、肩鎖靭帯と呼ばれる靭帯で両者がつなぎ留められています。
つまり、肩鎖靭帯と烏口鎖骨靭帯、そして肩甲骨を包みこむように覆いかぶさる三角筋という筋肉によって、肩鎖関節の安定は保たれています。
そんな肩鎖関節に過度な外力が加わって肩鎖靭帯が断裂して、鎖骨が肩甲骨の上方にずれ込んだ状態が肩鎖関節脱臼で、症状により6つの種類に分類されています。
もっとも軽度なI型が捻挫で、肩鎖靭帯に痛みが走る症状はあっても靭帯の断裂は確認できない状態です。
次のII型は亜脱臼で、肩鎖靭帯が完全に断裂して鎖骨が肩甲骨の上方に移動した状態で、それと同時に肩甲骨の一部である烏口突起と鎖骨をつなぐ烏口鎖骨靭帯にも一部損傷がみられます。
II型よりもさらに重度となるのがIII型の脱臼で、肩鎖靭帯と烏口鎖骨靭帯共に断裂が確認できる状態で、肩全体を覆う三角筋も鎖骨の一部からずれてしまうこともあります。
さらに同じ脱臼であっても、鎖骨のずれが大きな後方脱臼がIV型、高度脱臼がV型、鎖骨の先端が下にずれる下方脱臼がVI型です。
このように6種類に分けられますが、重度になると皮膚の上からでもずれた骨の形状が確認できるので、痛みと一緒に外見の異変が見られる場合は、早い段階で医療機関を受診することです。
肩鎖関節脱臼が起こる原因は、スポーツ時などに起きる外傷によるものが一番多いです。
ラグビーやアメフトなどボディコンタクトが多いスポーツをはじめ、柔道やレスリングといった肩から地面に落ちるリスクのある格闘技によく見られます。
また近年は、スノーボードによる転倒で脱臼してしまうことも頻発しています。
治療法としては、捻挫や亜脱臼の場合は肩から腕にかけて三角巾やテーピングで、約2~3週間程度固定して、患部の腫れが引いて徐々に腕が動かせることを確認したら筋力回復トレーニングをします。
基本的に、回復が早い場合であっても治療開始から約2か月間は、激しい運動や重い物を運ぶなどの行為は避ける必要があります。
III型の脱臼の場合は、基本的に捻挫や亜脱臼と同じ保存療法を試みますが、状態によっては外科手術が検討されます。
特に、若年で肉体労働など体を積極的に動かす仕事をしている方や、スポーツ選手は手術に踏み切るケースが多いです。
同じ脱臼でも重度のIV~VI型の場合は手術が第一選択になって、患部を整復固定した後に肩鎖靭帯と烏口鎖骨靭帯の再建をします。
足立区綾瀬 肩鎖関節脱臼の治療なら、「田中カイロプラクティックセンター綾瀬整体院」にお任せください。