葛飾 腰痛 「始めよりだいぶ楽になりました」
2017-03-04 [記事URL]
40代 男性
「始めよりだいぶ楽になりました」
一週間前から仙腸関節(腰の下の骨盤の関節)から尾骨にかけて痛み出した患者さん。
座りっぱなしになる水曜日の夜勤の時には痛みはピークに!
脚に少しシビレも出て来たので、コルセットを付けて2年ぶりに当院にいらっしゃいました。
「一番痛い姿勢はどんな体勢ですか?」
「前屈みがつらいです…」
「あぁ、これはきつそうですね… 今一番痛い所は?」
「この仙腸関節のトコから尾骨にかけてです…」
触ってみると緊張感のある硬さが。痛みを出している筋肉は、ただ硬いだけではなくヒリつくような緊張感があります。
そこで患部を緩める前にその上の筋肉を確認して、ここにも緊張感のある硬さを発見。
まずはここを緩めてみる。
「先ほどの痛い体勢、前屈みを痛くない範囲でやってみて下さい」
「? はい… あれ?さっきより痛くない!?」
「一番痛いこの部分の痛み、さっきと比べていかがですか?」
「あれ?半分位になってます!」
この患者さんの場合、確かに一番痛くて硬いのは仙腸関節付近の筋肉ですが、その硬さの原因の一つに腰の筋肉の硬さがあります。
この図を見て頂くとわかりやすいと思いますが、血管の通りとしては仙腸関節よりも腰の方が心臓に近い。上流にあります。
この上流の部分で筋肉の硬さがあると、その下の部分に血行不良が起きます。
血行不良は痛みやシビレなどの原因になる上に、回復も遅くしてしまいます。
そこで、まずは血行の回復を図りました。それだけでも一番痛い部分の痛みは半減したので、後は一番痛い部分の緩和です。
この部分はかなり硬いのでもう少し時間が掛かると思いますが、痛かった前屈が床に手がつく位には回復しました。
以前は腰の方が痛かったので、この部分から血行不良を起こして仙腸関節から尾骨周りの筋肉疲労が起きやすくなっていたと思われます。痛い部分だけではなく、その原因を探ることが患者さんの早い回復につながる大事なことだと当院は考えております。