足立区綾瀬 肘内障の治療
2018-06-15
肘内障とは7歳位までの子供の肘の脱臼
7歳位までの子供の肘関節は、構成する橈骨という骨の関節端の形状がまだ不完全な形なので、橈骨を支えている橈骨輪状靱帯から逸脱しやすいです。
そのため腕を捻ったり引っ張ったりすることで簡単に脱臼を起こし安く、そうした乳幼児期に起こりやすい肘の脱臼のことを肘内障と言って、正式には橈骨頭亜脱臼と言います。
一度脱臼を起こすとクセになりやすいといった特徴があるのですが、小学校に入学する位には橈骨の形状が成人の形に近くなることから脱臼しにくくなります。
発症する原因は、先に触れた以外にも転倒して手を突いて起こったり、寝返りの動作で腕が捻れたことで脱臼したりすることもあります。
発生した時の症状ですが、肘を軽く曲げようとすると痛みが起こって、泣き出したり顔をしかめたりする子供が多いです。
痛みは肘の外側を中心に起こって、時には手首や肩などに放散痛が生じることもあって、そのため肩や手首がはずれたと勘違いするケースもあります。
ただ脱臼といっても完全脱臼と違って亜脱臼の状態になるので、脱臼の中では比較的損傷程度の少ない軽度のものといえます。
実は関節全体を関節包という線維性の組織が覆っていて、さらにその上に内側側副靱帯・外側側副靱帯・橈骨輪状靱帯などが補強しています。
完全脱臼はこの関節包を突き破り関節包の外へ骨の関節端が逸脱するのが一般的です。
しかし肘内障では、関節包を損傷することなく補強する橈骨輪状靱帯の支えから橈骨の関節端が関節包内で少しずれ亜脱臼の状態なのです。
通常の治療としては、肘を片方の手でしっかり支えて、脱臼した肘をもう一方の手で強制的に屈曲すると整復されます。
このような方法で整復されると肘を支えた手にコツンといった整復音を感じて、それと共に痛みがなくなって肘が動くようになります。
その為、しばらくすると何事も無かったように普通に腕を使い始めますが、正しく整復されていないと痛みがいつまでもありますし、肘をきちんと曲げることができません。
ですから、応急処置を試みてもこのように症状が改善されないようなら、無理に整復動作を繰り返すのではなくて、整骨院や整形外科を受診して診察・治療を受けるべきです。
特に、肘がしっかり曲がるのに痛みがある場合は、脱臼時の外力が強くて関節周囲の靱帯などを痛めている可能性がありますし、もしかすると脱臼ではなくて骨折している可能性もあります。
原因がはっきりしていない場合は、転倒などの強い衝撃の可能性も考えられるので、安易に考えることなく整形外科を受診すると良いです。
脱臼が整復されるとすぐに腕が使える状態となりますが、4~5日の間は最も再発しやすいので、外力を加えないように注意する必要があります。
また習慣性が見られる場合には、4~5日間の包帯またはサポーターによる固定をするのも効果的です。
習慣性についても成長と共になくなって、一般的に小学校2年生ぐらいになれば発症しなくなります。
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