足立区綾瀬 膝関節の可動範囲に制限が生じる
2018-05-30
正常な可動範囲に満たない制限が起こる膝伸展制限
正常な人間の膝関節の可動範囲は0~130と言われていますが、この正常な可動範囲に満たない範囲での制限がある場合を膝伸展制限と言います。
では、このように膝関節の可動範囲に制限が生じるとどうなるのかというと、生活場面において様々な支障が起こってしまいます。
具体的には、立ち上がり・階段昇降・自転車の運転・浴槽の跨ぎ動作・床上動作・正座など様々な支障が生じるのです。
また膝関節は、完全伸展できることで安定性を得ることができるので、膝関節に伸展制限があると膝関節の安定性に影響が出てしまいます。
わずか5度でも制限があると歩くなど動作をするたびに膝関節にストレスが蓄積して、結果として変形性膝関節症のような状態を引き起こしてしまう可能性があります。
それから、膝関節の負担を他の関節で補おうとすることから、股関節痛や腰痛といった別の部位に症状を引き起こしてしまうこともあるのです。
では、なぜ膝伸展制限が起こっているのかということですが、よくある勘違いが筋肉など軟部組織が固まったから制限が発生しているという考えです。
しかし、実際は運動パターンの異常で関節に偏ったストレスがかかったことで、骨の変形や軟部組織が変化し可動域制限が起こっているのです。
例えば、膝関節で多いのは変形性膝関節症で、骨の変形が起こったことで痛みが生じると考えますが、変形があっても痛みがない方もいるのです。
間違った運動パターンが繰り返されることで骨が変形して、その結果として痛くなることがあるわけで、骨の変形を手術で改善しても痛みの改善にはつながらないこともあるのです。
それと同様に、可動域制限や痛みを改善するために手術をしても改善されないこともあることで、可動域制限を起こしてしまった運動パターンの異常を改善するべきなのです。
その為にも、まずは膝の可動域制限となる要素を理解しておく必要があります。
膝伸展制限の因子として考えられるのは筋肉の要素で、そのひとつが膝関節の伸展に作用する大腿四頭筋の柔軟性低下です。
ただ重要なのは、大腿四頭筋の4つの筋のうちどれが最も制限因子となっているかを見極めることです。
もうひとつはハムストリングスの筋出力低下で、大腿四頭筋とハムストリングスのバランスが崩れると大腿二頭筋と外側広筋間で癒着が生じやすくなって、可動域制限につながってしまうのです。
また、腓腹筋の過緊張も影響を与えますし、腸脛靭帯の柔軟性低下や膝窩筋の機能不全なども制限の因子として考えられます。
次に骨の要素で、そのひとつが膝関節の屈曲・伸展に伴って上下に移動することができる膝蓋骨の可動性です。
この膝蓋骨は直接他の骨と関節を形成しているわけではなくて、周囲の筋肉・靭帯で可動性を左右されるので制限因子になることもあるのです。
その他にも、大腿脛骨関節の可動性や腓骨の可動性なども影響を与える要素となります。
軟部組織の要素というのも考えられることで、膝蓋上嚢の柔軟性低下や膝蓋下脂肪体の柔軟性低下などが可動域制限につながってしまうのです。
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