綾瀬 恥骨結合離開の痛み
2017-07-01
激しい恥骨の痛みを生じる恥骨結合離開
産後の恥骨痛は最近増加傾向にあると言われていますが、単なる恥骨痛で終わらなくて、激しい恥骨の痛みが主な症状となる恥骨結合離開を発症するケースもあります。
発症すると車いす生活が2ヶ月以上続いたり、酷い時には手術が必要になったりすることもあるといわれているので、原因や予防法について知っておくと役立ちます。
その前に恥骨とは骨盤を形成する骨の一部で、骨盤の前方下部にあって線維性軟骨と靭帯で繋がっています。
この部分が恥骨結合と呼ばれる部分で、基本的には動くことはなく、動くにしても通常3mm程度です。
しかし、妊娠・出産や左右の骨盤をずらすような激しい動作をすることで、ずれが生じたり開いてしまったりすることがあります。
恥骨痛が発生する主な原因は、妊娠することで分泌されるリラキシンというホルモンの影響で、靭帯や関節が緩み骨盤に負担がかかってしまうためです。
一方、恥骨結合離開が発祥する主な原因は、吸引分娩・鉗子分娩・巨大児・無理ないきみによる筋肉疲労など、分娩時の状況が大きく影響するのです。
また、その他にも普段の運動習慣・筋肉量・姿勢の悪さなど、いろいろな要因が重なることも影響するものです。
このような生活習慣により骨盤が歪んだり、筋力の低下や柔軟性の低下があったりした状態で、リラキシンが分泌され関節やじん帯が緩むことで妊娠初期から骨盤へダメージを与えてしまうと考えられています。
主な症状としては、出産後に自力で歩行できないほどの痛みを伴うことがありますし、後ろには歩けるけど前に歩けない、足が上がらないなど特徴的な症状があります。
分娩が終了すると徐々に恥骨結合の隙間は回復して、退院する頃には分娩直後の半分くらいまで戻って恥骨の痛みも軽減します。
しかし、産後12週間を過ぎても恥骨結合が6mm以上開いていると発症していると考えられて、自分で触ると左右の恥骨の間にある隙間をくぼみとして自覚できる程です。
発症しないように予防する方法ですが、分娩経過中に生じることなので予測ができないため、これと言った予防方法ができないのが現状です。
ただ出産に向けて適度な運動を行い筋肉量を維持する、正しい姿勢を心がけ骨盤の歪みを防ぐ、ストレッチを継続して行うことで体の柔軟性を保つなどを心がけることが大事です。
このような体の準備をしておくことにより、出産時の骨盤に起こることをある程度防げると考えられます。
特に、妊娠初期の段階から恥骨に痛みを感じている方や経産婦は、産後に痛みが悪化して発症する可能性が大きいと考えられるので注意が必要です。
それから、妊娠中に恥骨痛が生じたら股関節や内転筋のストレッチを継続して行うなど、しっかりとしたケアを受けることも予防につながるので大事です。
また、産後に恥骨に痛みを生じたらまずは安静にして、体を温めることや股関節・内転筋のストレッチを行うことも回復を促すと知っておくと役立ちます。
先にも触れましたが、激しい痛みで歩けなくなるようなことが起こっては、赤ちゃんのお世話もできなくなるので、しっかりと予防することをおすすめします。
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